ひたすら、スワローズを描き続けてる画家さん。
去年になってマスコミに取り上げられることも多くなって、いくつかの番組で見たような覚えもあるんですが、
いかんせん、わたくし「芸術」とやらが全くわからない。
可愛らしいイラストとかなら好みとかもあるんですけど…つまり「芸術」ってなんなのよ?!って思っちゃう人。
現代アートとか言われるともうわけわかめ。
なので、あんまりちゃんとは見てなかったように思うんです。
ただ、この方が、普通じゃない、そうとうに面白い人だ、というのは、例えば「number」のこの記事なんかで判る。
世の中には色んな人がいるなあ、と。
そこは、ちょっと興味もある。
で、一昨日、ぼんやりtwitterのタイムライン眺めてたら、個展のお知らせが出てる。
…ドラフトごっこで外出する予定あるし、ひやかしで見ようかなあ…と思って、ギャラリーの公式サイト見たんだけど…これどうやって行くんだかさっぱり判らん。「venue」がいわゆるアクセスの頁だって気がついたの今だよ私。(はい、アホなばばあであることは否定いたしません)
これだから芸術とやらはまったく、と、twitterで愚痴ったら、優しいお友達が連れて行ってくれました。
うん、今地図見ても、1回行った後でも、一人でたどり着ける気まったくしない。
で、「一人だったらひやかしで面白くなかったらさくっと帰れるんだけど、友達一緒だとそれも申し訳ないし、興味なさげにしてたら悪いよなあ」なんて思ってたわたくしの浅はかさは、
ギャラリーの扉を開けた瞬間にぶっ飛びました。
壁一面に貼りだされた、毎試合毎試合を切り取った絵。
今確認したらぶれっぶれの写真しか撮れてなかったけど一応。
これじゃ伝わらないと思うので、ギャラリーさんのツイートにもリンクしておこう。
いや、頭では判ってたはず。1年144試合、毎試合毎試合書いてたらそりゃすごい枚数だよ。
これは全部で2年分らしいし。
けど、実際にその絵を目の当たりにした時の、圧倒的なパワー。
そして、実際の絵が、ほんとにすごい。あたりまえだけど。
日刊SPA!だと割と絵がよく見える。おお、ちょうどライオンズのところ見られる(←おい)
ご本人は「ぬりえ」とおっしゃってるようですが、このレベルの絵を、毎日毎日試合見て書いてるんですよ。毎試合ですよ。
選手たちの汗がこっちに飛び散ってきそうな躍動感。
イケメンに書いてあるわけじゃないんだけど格好いいの、どの選手も。スワローズだけじゃなく、どのチームの選手も。
時事ネタとして書いてある、高校球児や錦織圭やお相撲さんなんかも。
そして、1枚1枚の、その試合に対する思い。
スワローズがベイスターズに負けすぎて「もうかきたくない」的な文言もありましたけど、それでも、描き続ける。
食べていけない位カツカツでも、書き続ける。
よく判りませんが、それ自体が「コンセプチュアル・アート」らしいです(展覧会案内※PDFより)
んでも、芸術は判らなくても、野球愛は判る。
…すごいわこれ。
ええと、書いてて、自分の筆力のなさにうんざりしているんですけども。
これじゃ何がすごいのか、さっぱり伝わらんわ。
去年1年分の活動(スワローズが出場していないCSや日本シリーズも含む)は、

プロ野球画報 東京ヤクルトスワローズ全試合 -
こちらの本に掲載されてるわけですが、ところどころ空欄(という言い方もおかしいけど、そうとしか説明しようがない)もあったりするし、できれば、現場で見ていただきたい。
あの、原画から溢れてくる熱を、感じてもらいたい。
あと、この本、買いですよ。眺めてるだけで楽しいもの。
私のつたない文章では、むしろ全然伝わらなくてご迷惑かもしれないんですけど、書いておきたかったので。
いや、ホント、お時間があれば、ぜひ。
とっても、画家さんっぽい素敵なサインを頂きました。



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