以下に、理由を述べます。
ええ、好きですよ、オリンピック。
柔道の鈴木桂治、格好いい。
マラソンの佐藤敦之、駅伝でのごぼう抜き見てから、なるべく出場試合を見るようにしてる。
ソフトボールの上野由岐子、いい球ほうるよね。
他にも、見てると面白い競技、色んなドラマ。
野球だって、予選の、息をするのも憚られるような試合展開、すごくすごく、よかった。
でも…。
それでも、私は、どうしても、今回の北京五輪を、無条件に楽しむ気持にはなれないのです。
私は、思想的にはどっちかっていうと左で、近隣諸国について、最近のネット世論的に叩くような気持にはあんまりなれない(あくまでも「あんまり」ですけどね)。
人権問題について感心がすこぶる高い、ってわけでもない。
でも、それにしても。
聖火が日本にやってきたとき、あんなに大騒ぎになったのが、なかったかのように、当たり前に、北京北京とメディアがいうことに、いやな感じを受けているのです。
何か、チベット問題をなかったことにしようとしている、何かの大きな意思を組んでいるような。
いや、きっと、もう、オリンピックと政治は、切り離せないものになっているのでしょう。あと、商業主義と。
奇麗事いうなよ、と言われれば、それまでなんでしょう。
だけど、気持悪いものは、気持悪い。
それに、安全性が確保されてるのかどうか、非情に疑わしい。
テロの心配はもちろん、食の面もそうだし、
激しい日本バッシングにさらされる危険だってある。
選手たちには、頑張ってきてほしい。
せっかくの舞台ですから、心置きなく活躍してほしい。
でも、それ以上に、なにより、無事に帰ってきてほしい。
ライオンズの選手や、上に挙げた選手たちだけでなく、全ての選手に対して、思っていることです。
私自身は…現状、ゆっくりテレビを見ている時間がそんなに取れるわけでもないので、そんなおっかけたりはしないけど、やってたらつい見ちゃうでしょうし、応援もしちゃうでしょう。
でも、この、気持悪さを抱えたまま、五輪の記事は、書きたくないのです。
知りたいことを知る権利を、発言したいことを発言できる権利を、失いたくない…。
大げさ、でしょうか。
G.G.さん、ナカジ、ワク、ごめんね。
気をつけて、いってらっしゃい。
そして、最近何かと住みにくい日本。
私達の、大切な、「ものをいう」自由を奪われることが、ありませんように。